2010年5月10日月曜日

「捨てられない雑誌」の処分と活用

「男もすなる日記といふものを」,
ではないが,ライフハッカーたちがやっている雑誌の電子化をやってみました。
(※Impress Watch Videoの記事「#028 FUJITSU「ScanSnap S1500」に手順が紹介されていますね)

研究室の書棚の中に,
いつか講義で紹介するかも」とか,「いつか困ったときに役立つかも」と付箋をした雑誌が複数紛れ込んでいるのに気が付き,それらを集めてみました。


集めてみると,結構な厚みです。


上記の「いつか」とは,
はたしていつになるのか見当もつきません。だからといって,それまでずっとこれだけのスペースを書棚の中で占有される気には到底なれません。

そこで,
裁断機とスキャナを使ってこれを電子化することにしました。これで書棚に新たなスペースが生まれるだけでなく,必要な記事はGoogleデスクトップによる検索によって瞬時に閲覧できるようにできます。裁断こそしてしまいますが,「死に体」と化している雑誌に生命を与える作業でもあります。

まず,
裁断機で背表紙を裁断しました。LION製の年季の入った裁断機ですが,難なく背表紙部分を切り落とせました。


次に,
広告などの不要ページを取り除きました。「悩まずなんでも取り込んでしまえる」というのが電子化のメリットでもあるのですが,iPod touchのSugarSyncでネットを介して閲覧することを想定し,ファイルサイズを小さく抑えるため,最低限の仕分けを行った次第です。

すると,
残すページはごくわずか(写真右)。必要のないページ(写真左)は捨てました。あとはこれの繰り返しです。


唯一厄介だったのは,
付箋を取り外す作業です。スキャンするときに邪魔になるのではずす必要がありました。


最後に全てを束ね,
スキャナへと運びました。


あとは,
1冊分ずつスキャナで読み込むだけ。紙をセットしたら,あとは青く光るスキャンボタンを押すだけでOK。透明テキストの付与まで全てソフトが行ってくれました。



さすがに,
スキャンした後のPCの処理には多少時間を要します。透明テキスト付のPDFファイルにするまでには1冊あたり10分以上の時間がかかりました。しかし,PCが操作できないわけではないので,HPの更新といった軽い作業をしていれば時間はさほど気になりません。

全てが終わり,
スキャンした雑誌の束をまとめて捨てると,気分爽快。身も心も軽くなりました。

本作業にすっかり味をしめ,
今度は英文雑誌をまとめてスキャンし,捨ててしまおうと企んでいます

2010年5月8日土曜日

「手ぶら」通勤

私はいわゆる人ごみが大嫌いです。
東京に16年ほど住んでいましたが,田舎育ちの私には満員電車が耐えられず,通勤や通学に電車を使っていた期間はほとんどありませんでした。そんな私にとっては,現在のつくばでの生活はとても快適なものです。

しかし,
専修大学や大妻女子大学での講義もありますので,週に一度は東京,それも向ヶ丘遊園や唐木田といった遠方まで,電車で行かなければなりません。

しかも,
講義が1時間目からあるため,4時半に起床して始発で通う必要があります。朝のつくばエキスプレスは快適ですが,北千住からは満員電車に乗り換える必要があります。

心身への負担を軽減しようと,
持参するPCをレノボのA4ノートPCからVAIOのtype Pに変えてみたり,鞄を小型ノート用のバッグ(写真:UltimateAddons 8.9-10.2 Netbook Messenger Bag。UKのサイトで購入。19.99ドルと安価でしたが,品質は良好です。)に変えたり,手を尽くしてきました。



しかし,
こんな小さなバッグ一つでも,満員電車の中での移動では邪魔になりますし,網棚に載せれば「降りるときに忘れるな!」っと,緊張状態を維持し続けなければいけません。

そこで,
今年から思い切って「手ぶら通勤」を始めました。持ち物を,iPod touch,Pocket WiFi,イヤホン,ペン,Suicaに厳選。完全な手ぶらとは行きませんが,少なくとも鞄は持たなくて済みます。


最後まで迷ったのは
「財布」ですが,緊急事態に備えてSuicaの裏に5千円札1枚だけを入れ,それで良しとしました。最近は買い物もSuicaで済んでしまいますから。

講義で使う資料は,
前日までにGoogleドキュメントで雲の上(クラウド)にあげてしまうので,出向先の大学ではそれをDLして使用してます。PPTファイルは仕事場のPCにPDF形式でも保存しておけば,車内でそのファイルをiPod touchのSugarSyncで閲覧することができるので,アナウンスする内容を車内でも復習できますし,もはやPCの出る幕はありません。

たしかに,
最初のうちはPCが手元に無いと漠然とした不安感に襲われもしましたが,1回やり遂げるとその不安感も完全に払拭されます。

PCや鞄を持たない通勤の解放感は
心身を軽快にさせてくれるので,早朝出勤にもかかわらず,出向先からつくばへ帰った後も,大学で仕事をしたり,夜にはスポーツジムで2時間程度の運動をできるようになりました。

さらに,
前日までに完全に準備する習慣も身に付き,私にとっては1石何鳥かの効能がありました。

最近の講義では
「クラウドを最大限に活用しろ!」と口にする機会が増えましたし,これからも自ら実践して行けたらと思います。