2011年3月14日月曜日

被災(職場)

私の職場(研究室)も被災しております。
状況と経緯を簡単にまとめてみました。

地震から3日後,断水で飲み水に困り,
研究室に備蓄していたミネラルウォーターを
取りに入室しようとしたのですが,
ドアが開きません。

倒れたロッカーや散乱した書籍が
ドアを内側から抑え込んでいたためです。

なんとかドアをこじ開けましたが,
この光景を目にして愕然としました。。。(写真参照)

崩れたものをよくよく観察したところ,
崩壊のシナリオが分かりました。

●推察される崩壊のシナリオ

1.一番軽いスチール製書棚の書籍が落下。

2.PCラックからPC本体とモニタが落下。

3.ガラス戸付大型スチールラックの上部が落下。

●所感

1.ガラスによる被害が甚大

最後にガラスが飛散したため,
散乱したすべての落下物に
ガラスが降り注ぐ結果となったようです。

また,
ガラスはかなりの勢いで飛散したらしく,
部屋の隅に設置した電話機の上にも
ガラス片が認められました。

散乱した物品の上からでは
掃除機もかけられませんので,
手作業でガラスを除去せねばなりません。

開いた状態で落下した書籍には
ガラス片が挟まっているので,
書籍のガラス片除去にも
骨が折れそうです。

2.「もの減らし」が災い?

普段から室内のものを減らすように努め,
スチール製の書棚やラックにも
あまり物を詰め込まないようにしていたのですが,
それが災いしました。

重たいロッカーや書棚は倒れておらず
無傷だったのに対し,軽い書棚とラックは
内容物をほとんど吐き出して倒れていました。

他の研究室を拝見したところ,
ぎっしりと物を詰め込んだ
書棚やラックは
やはり倒れていません。

ただし,
重たい内容物が揺れたために
スチール製のラックが歪み,
戸が開かなくなってしまった
例もありますから,
どちらが良かったのかは
判断が難しいところでもあります。

3.耐震対策さえしていれば・・・

昨年執筆した論文において,
茨城県について
以下のように記述しました。

「震度6以上の大型地震災害や噴火災害は,
昭和以降,1件も発生しておらず,
自然災害の少ない県でもある。」

ですから,
正直なところ,
耐震の必要性を全く感じておりませんでした。

結果,
以下のような問題を放置していました。

・上部に書籍を集中させ,書棚を不安定にしていた。
・書棚,ラック,ロッカー等を未固定の状態で放置していた。

反省しきりです。


●参考写真

震災

震災
ラックに収めた文房具が散乱

懇親会用の名札や食品も

全てにガラスが飛散してます

液晶と端子の損傷が心配

ガラス片は大小様々...














































●追伸:

後日わかったのですが,
私の研究室の被害は
他と比べて比較的大きいようです。

ふと入口で壁を見上げてみると,
大きな亀裂が入っています。











また,
足元に目をやると
廊下のカーペットにも
大きな裂け目ができています。











私の研究室は
最上階の中央付近に位置します。

ひょっとすると,
巨大な応力が働いて弾けるように割れたのではないか?
それが私の研究室の被害を大きくしたのではないか?

などと疑いたくなってしまいます。

1 件のコメント:

  1. 大変だったですね。
    弊社では本や資料は床でばらばらに落ちましたが、一時間で通常運営に戻りました。
    皆さん、お大事にしてください!

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